患者さんからの質問と答え

高齢の手術適応について

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80歳の母ですが、去年3月に風呂で倒れ入院しました。1ヶ月入院し、その後寝たきりになってしまいました。60代より左ひざが悪く病院に掛かっていました。ずっと痛み止めの注射をうっていました。ひざの手術を進められましたが、決断できず受けませんでした。腰痛もあり家では寝たきりです。診察を受けるためどの位期間がかかるのでしょうか。また、手術を受けるのに何回通うのですか。高齢のため付き添いは必要でしょうか。宜しくお願いします。

質問の答え Answer

前略去年3月に、転倒して入院ということは、どこか骨折でもしたのでしょうか?結局現在は寝たきりとのこと、ご家族が何とかまた歩けるようにと考えてくださっているのだろうとお見受けします。その志は、とてもすばらしいものと思います。ただ、残念ながらすでに寝たきりになっている方については、以下の理由で、原則人工関節の適応とはなりません。
1、歩けていない状態が続くと、骨粗鬆が進みます。80才という高齢でもあり、そうとう骨がもろくなっており、手術中に骨折をおこす可能性が高くなります。
2、寝たきりの方は、心肺機能も急速に衰えます。寝たきりの方は、動かないため、心臓も働く必要が無いためです。MISといえど、手術による負担には、耐えることが難しいでしょう。
3、上記にも関連しますが、すでに寝たきりになっている方が、術後のリハビリには耐えることは難しいですし、本人の気力が無いと再び歩けるようになることはおろか、むしろ手術によって、命が縮まることが予想されます。こういった理由で、残念ながらお力にはなれないだろうと思います。ただし、寝たきりといっても、どの程度の寝たきりなのかはわかりません。一度、お近くの整形外科を受診し、手術の適応があるのかご相談されてみてはいかがでしょうか?その上で、十分適応があると言われた場合は、またご連絡ください。