患者さんからの質問と答え

人工関節と金属アレルギーについて

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Iさん 52歳 女性

私は子供の頃から股関節の被せ部分が両足とも足らないとの事で年に何回か足が痛くなる事がありましたが、 スポーツは普通に何でもしていました。ところが、母の介護で左ひざを痛めて約3~4年前から次第に股関節の 痛みがひどくなり、足が上がらなくなってきました。今では痛みと張り感がある為歩く事がなかなか困難になって、ビッコをひかなければ歩けなくなってしまいました。そして立つ時も両足を揃えて立つ事が出来なくなり、歩く時も足を開いて歩くようになりました。初めの頃は右足はまだ良かったのですが、今では右足も上がりにくくなって階段は一段ずつしか上がれなくなりましたし、着替えをする時は辛く特に靴下を履く事が困難です。左ひざも常に腫れた状態で(今では右ひざも痛みが出てきています。)股関節の痛みに拍車をかけています。今ではスムーズに歩けない為、下半身のあちらこちらの筋肉や腱(筋)骨盤も痛くなり身体が歪んでいくのではないかと不安です。
さらに仮に手術という事になると私は特異体質で、昔した手術(腹部)では、身体の内部を羊の腸の糸で縫った時、普通の人は身体の中で溶けてゆくのに私の場合ふやけて体外に出て来たという事と、金属によってはアレルギーがあるという事も不安です。今は何だか歩けなくなるのではないかと不安です。今の私の希望は走れなくても良いから普通に歩けるようになって、今も頑張っている寝たきりの母の介護を引き続き出来る事と、今もどうにか乗る事の出来ている自転車に乗りたい事です。その為にはどのようにすれば良いのでしょうか。今のところ長年どこの医療機関にもかかってはいません。宜しくお願い致します。

質問の答え Answer

お話だけを読みますと、かなり進行した状態と考えられ、手術のことも考慮せざるをえなくなってきているのかなと思います。ですが、やはり、一度診察させていただかないと、正しいことは言えません。
股関節が悪い方は、ひざに負担がかかることは良くあることです。Iさんの場合も放置するとひざまで悪くなることがあります。ご高齢の方で、股関節の手術後に、やっぱりひざの手術もしなくてはならなかった方もおられますので、年齢だけでなく、いろいろなことを考慮したうえで、手術適応などを決めていくべきだと思っています。
さらにIさんが心配していることについてですが、現在は腸の糸を縫合糸として使うことはありませんし、金属のアレルギーがある方も、現在用いている人工関節の多くはチタンのものが多く、アレルギー症状がでて問題になることはほとんどありません。当然非常にまれに報告はありますが、当院では術前に使用する金属の粉を皮膚に貼って、48時間後に金属アレルギーがあるかどうか判定してから、手術を行うことにしています。