患者さんからの質問と答え

高齢者の手術について

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Tさん

90歳の祖母が以前からずっとひざが悪くて病院に通っています。今では2、3日に一回病院でひざに薬とか水を抜いてもらってるようです。先生には動くと余計水たまるから動かないように指導されているみたいです。動かないと筋力低下が著しく、動けなくなると寝たきりになるのが目に見えているので、本人は寝たきりになるくらいなら手術したいと言ってます。大きな病気はしたことなくて頭もクリアです。2年前には白内障の手術もして経過良好です。高齢でリスクもあるのはわかりますが、どうにか動けるようになれたらと思っています。ご意見お願いします。

質問の答え Answer

80歳をこえると、さすがにいろいろ術後にうまくいかないことがたくさんあります。

先日も、91歳男性がどうしてもしてくれといわれて行ないましたが、なかなかリハビリが進まず、それでもようやく1ヶ月で、歩行安定し退院しました。ほっとしましたが、その後2週目での外来検診の時には、ふたたび車椅子になっていました。家に帰ってからは、動こうとしなかったそうです。

このように、いくら元気にみえても、見えない壁というのはあります。感染に対する抵抗力も落ちています。なんにせよ、私の今までの経験からも、手術後に問題が起こった患者さんは、まず80歳以上の高齢者です。

手術を受けても、次の日からすぐ歩けるわけではありません。もし、手術をどうしても受けたいと希望されるのであれば、それ相当の覚悟が、ご本人、ご家族ともに必要です。合併症を起こして、寝たきりになるリスクもあるのです。

よく考えられた上で、今かかっている整形外科の先生に相談されたらよいと思います。そして、場合によっては、専門の病院に紹介してもらって、お話をよく聞くべきだと思います。