患者さんからの質問と答え

術後感染についての質問です

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T.Uさん

84歳の母は昨年に左ひざの人工関節の手術を受けましたが感染し高熱が続き、その後殺菌の為の手術をしました、しかしその効果がなく、今度は人工関節をはずして殺菌の手当てを施し、現在も入院加療中です。担当者の説明では2~3ヵ月後に再度挿入か固定術をしなければと言われております。しかし高齢でもあり何回もの手術に耐えられるか、又次回は感染の心配は無いのか非常に決断に迷っております。先生のご判断はいかがでしょうか。

質問の答え Answer

私の経験でも、80歳を超えると、さすがに今まで元気な方でも、バイ菌に対する抵抗力が弱くなるように思っています。これは、あくまでも自分の印象であって、科学的な裏づけがあるかは知りませんが。

不幸にして、感染が起こった場合、どうしても治らなければ、いったん人工関節を抜去します。その後の状態を見て、問題ないようでしたら再置換術もありえますし、ひざ関節固定もいたします。再置換術が出来れば、ひざも曲がりますし、これが一番理想的ではありますが、感染の再燃の可能性については、まったくないとまでは言い切れません。従って、安全を優先するならば(もうこれ以上手術はできるだけ避けることに主眼をおくならば)、関節固定をしてひざ関節が動かなくすることのほうがすすめられます。ほとんどの場合、2~3か月以上はかかりますが、創外固定などをかけて骨が固まるのを待てば、感染も再燃することはほとんどないと思います。ただし、短縮する分、足は短くなりますし、ひざが曲がらなくなるため、車の乗り降りなど、日常生活は少し不便になります。ただし、ひざは動きませんから、ひざの痛みは無くなります。

僕自身が患者さんを見ているわけでもありませんので、私の意見を参考にして、主治医の先生とも話をして、ご家族で最終判断をしてください。