患者さんからの質問と答え

人工関節は少しでも後の方が良い?

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54才 女性

幼少期から病院に通院しはじめ、高校時代にスポーツをしていた頃から股関節の痛みを感じていました。また、成人して働いている時に、仕事にならない程の痛みで退社し、いくつかの病院にかかりましたがよくならず、ずっと痛みに耐えていましたが、50才を過ぎた頃から悪い方の右足が短くなってきました。現在は5cmほどの差があると思います。痛みも辛いですが、長さが違う事も相当辛くて、もう限界と感じています。
  現在は、地元の整形外科で痛み止めをもらっています。
  その先生は「人工関節は少しでも後の方が良い」と言いますが、思い切って貴院まで行ってみようかと考えています。 この選択は正しいでしょうか?

質問の答え Answer

当然、今でも、人工関節の適応年齢は、70歳以上というのが、ひとつの目安ではあります。しかしながら、たとえばリウマチの患者さんなどは、とても痛みが強く、40歳代でも人工関節せざるを得ない方は、いくらでもおられます。

われわれも、比較的若い方に積極的に手術を勧めるわけではありませんが、当院に痛みが強くてこられる方の3分の1以上は、50~60才のかたです。50代の方は、まだまだ体力的には元気で、かつ、いろいろな仕事をこなさなくてはならず、余計痛いのかもしれません。また、一般的には子育てが落ち着いて、ようやく第2の人生を楽しむ余裕が出来てくる時期でもあります。そういった時期に、痛みを我慢しながら70歳になるまでを、ほとんど外に出ることなく家で過ごすというのは、とてもつらいように思います。もちろん、手術をせずに我慢するのも、自由ですが。

現在、人工関節の成績はとても安定しています。術後の感染をおこさなければ、まず15年~20年ほどは痛みがほとんど無く、明るい生活を送ることができます。こういった観点から、15年以上先の将来、もう一度入れ替えの手術をする可能性があることを、十分承知していただける方には、当院では人工関節手術を行っています。先ほども申しましたように、50歳代は体力的には元気です。したがって、MISによる手術の効果はすばらしいものがあり、たくさんの方が喜んでおられます。

人によって、いろいろ条件は異なります。できれば実際にレントゲンをとって、外来でじっくりお話させていただいたほうがよいと思います。